南国ティモール ひとつの歌に導かれた運命の旅

湯川れい子さん(音楽評論家、作詞家)


カンタ!ティモールに寄せて。

東ティモールのことは、何となく知っていましたが、古くは60年代から、日本の政治や経済とつながりながら、東ティモールで暮らす人々に、大きな圧迫と、筆舌に尽くしがたい苦しみを与えて来たのですね。ショックでした。

その上で、それでも「許す/赦す」と言うこと。

今回のコロナ禍は、全世界に起きている大津波、3:11です。そのあとの世界がどうなって行くのか?

2年後、3年後、人類は知恵を持って許し合い、助け合って生きようとしているのでしょうか?それとも、わずかな資源や国力を持って、他の国々や人々を排除しようとしているかも知れない。そして、もしかしたら、自国の中でも対立が起きているかも知れません。

もはや、この地球には、奪い合える物も時間も無いのです。傷み、傷ついてバランスを失ったマザーアースとしての地球を、労わりながら、生き物として苦しむ同胞である人間を許し、受け入れ、助け合って生きて行かない限り、人類の未来は無いと感じています。

子供も大人も手には楽器を。唇には歌と微笑みを‼️私たちも、大地と共に生きて行きたいものです。